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後ろ向きの前向き

『ママ、人はどうして病気を治そうって思うのだろうね。
 私、病気を治そうと思う必要ないと思うんだよね。』

娘とゆっくり過ごす時間の多い夏だった。
大学は長い長い夏休みだが、体調の悪い彼女は
アルバイトをキャンセルして家でゆっくりとしている。

ときおり、親しい友人からの呼び出しがあって
出かけることもあるが、この夏は、ほとんど家で過ごしていた。

昼夜逆転気味の彼女なので
夜は、ゆっくりと落ち着いて話ができる。

家族がそろって、ゆっくりとした時間を過ごす。
もしかしたら、悪いことじゃないかもしれない。

彼女の心の病というステージは
家族にとって、けして、マイナスばかりじゃない。

違う視点や、気づきを与えられることもある。


娘が続けて言う。
『病気だってさ、何だって無駄にならないのだから
 そのままでいいんじゃない。
 無理して治す必要はなくて、そのままにしておけば
 なんとかなるのじゃないのかなぁ。』

『なるほどね。受け入れていくのね。』

『いやぁ。受け入れるとかそんなすごいことじゃなくて
 病気そのものも自分なのだから、それでいいっていうか。
 いや、治すのがめんどうっていうか。
 こういう考えって、ネガティブだけどね。』

『自分の考えを後ろ向きに感じるのかぁ。
 いろいろな側面があるから
 わからないけれど、ママは、ネガティブには感じないよ。
 むしろ、ありのままの今の自分を認めるというか
 そんなふうに感じて、むしろ前向きに感じるけどね。』

『そう?』

『うん。病気を治したいっていうのはさ、
 肉体的でも、精神的でも病気で言えば、
 痛かったり、しんどかったりするでしょう。
 それが嫌だから、治そうって思うんじゃないの。』

『ああ、なるほどね。痛い・苦しいが嫌だから治すんだ。』

『それから、
 精神的な病気なのに、苦しくないのなら
 それが自分だからそれでいいってさ
 自分で自分を認めているならそれで、いいじゃんか。』

『ふんふん。そう思うよ。』


***********


娘は、精神科医に
自分は病気ですか?とたずねたそうだ。

一般の?世間の?人たちと比べれば
彼女は、病気だろう。
鬱だの、適応障害だの、神経性だの
そんな症状がはしばしに垣間見られる。

でも、
彼女を誰とも比べもせず
誰とも競わせず、
誰とも並べなければ

彼女の心のひだは、けしてただれたり
破けたり、裂けたりぼろぼろになってはいない。

きらきらと輝いて、美しく冴えわたり
優しく柔らかく、とどまっているように感じる。


だからそれで、いいと
あなたはあなたが今、ただ生きているだけでいいと
やっと最近、私が思えるようになった。

生かされている私たちなのだから
置かれたところで、抗えば抗うほど
ねじみたいに埋もれていきそうだ。

こんなときは、待つだけだ。




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神様、助けてください

祈るためにまず必要なのは、

沈黙です。

祈る人とは、

沈黙の人といってよいでしょう。

マザー・テレサ





沈黙するのは、何もしゃべらないことじゃないだろう。
頭と口と心の中もからっぽにして
想いを神様だけに向けることだろう。

神様のことだけを考える。
神様がどうしたいのか、よくよく聞き耳を立てる。

神様の示し方は、とても柔らかくて、とても繊細で、
とても見えにくいものだもの。


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日曜日は教会で、礼拝~夕拝と過ごすのだが
夫と二人してなんだか疲れて、
いや、疲れているから、礼拝を終えてすぐ、あえて街の雑踏へと向かった。

若い人が溌剌と働き、
様々な人が、ざわめいているカフェでお茶をする。
雨降りの窓越しに、巨大なビルがまだまだ成長を続けている。


朝から一緒に出かけて、教会で過ごし、車にもずっと一緒に乗って
もう、話すことがないだろうに
話題は、どうでもいい話題は、いくらでも口にのぼる。

でも、今日はあのことを二人は、口に出さない。



二人して途方にくれて
今までたくさん話してきて、これからも話すだろうことは確実で
慰めあったり、励ましあったり、知恵を絞りあったりすることが
この先、とても長い道のりですることが確実だから
その話題は持ち出さない。

だから、もう黙ろうか。
どうでもいい話も、意思相通というというおしゃべりも
今日は、もう閉じようか。

二人して、窓の景色をぼんやり眺めて
おいしいお茶にほっとする。

今日くらいは、黙っていたっていいじゃない。

話さなくてもいいじゃない。

話さなくても
声に出さなくても
口に出さなくても

私たちが同じ想いで、心を痛めていることが手に取るようにわかる。

二人とも泣きたいような気持ちで
手を取り合って祈りたい気持ちで
二人して懇願せずにいられないような気持ちでいることがとてもよくわかる。




娘が心の病を発症して、しばらく経つ。
自分が病んでいるときは、どうにかなると
心の隅の薄日を感じることができたが

子供のこととなると、私も夫もからきしだめだ。

途方にくれる。

母親の育て方が悪かった
父親のやり方が悪かった
夫婦のあり方が悪かった

それが原因じゃないとする理由はただの気休めで
事実、それを痛感しているから
弁解の余地もなくいる私たちは、きっと黙るしかない。

そして、祈るしかない。

神様、助けてください。

どうか、娘を助けてください。

神様、あなたは
私を、夫を、そして夫婦を作り直すことができたお方ですから
どうぞ、神様、娘を助けてください。

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